今、百貨店では"何が起こっているのだ"
あくまでも個人の感想です。
百貨店では様々なものが売られているが、主には洋服が中心となり、地下に食のフロアーがある。
ただそれだけだ。衰退産業なのだ。
新宿伊勢丹に関しては場所柄、集客は確保している。が、地方からしてみれば都内すべてが好立地になり、集客はある程度確保できる。
しかし、今、百貨店に足を運ぶ理由がない。ユーザーにとって足を運ぶ時間も取られ、そう大きな得られないからだ。色々なものを同時に見るのであれば、オンラインでよくなった。そしてアパレルメーカーは百貨店に卸しても上代の30%利益が出ない。であるならば、自社オンラインで販売をしたほうが利益が出る。
そして、百貨店に卸しても20年前のようにPR効果もなくなって。
西武百貨店(セブンアイホールディングス)が外資に売却することを決めた。私は会社の判断として伸びしろがなければ、売却は正解だと思う。なぜなら、会社は株主のものだからである。その株主に利益の配分還元が出来なければ会社としては運営はできない。
今回は外資ということもあり、労働組合が先頭に立ちストライキを行なったみたいだが内資であっても行なったのだろうか? 労働組合は雇用危惧してるのだが、もし労働組合員以外は雇用を継続するとした場合、それでもストをしたのだろうか?
私も外資アパレルにいたことがあるが、ほぼ内資と雇用形態は変わらない。しかし働いている人間の努力は違う。誰かがTOEICで850点取ったといえば、私はイタリア語が喋れるようになったという。いやいや私はバッグやシューズを1からつくるブランドが運営する教室にも通っているという人もいる。すべて個人のポテンシャルアップと危機感から生まれるアクションなのだ。見えないところでポテンシャル競争が起こり、結果的に会社全体の社員ポテンシャルが上がる。そしてまた新しい社員が入るので休む暇がないのだが、それで良いのだ。
日本の大部分の会社で働く社員は、会社に一度入ると法律上、雇用し続けないといけないとわかると、ただいるだけの社員となり、会社を良くしようとは思はない。本人だけ無敵モードになるのだ。私は地方に今はいるが、40代を過ぎても都内の20歳代の人間よりもポテンシャルが低い社員が多いと感じる。競争が無いからだ。そして終身雇用が約束されているからだ。
話を戻すと、とあるブランド再生で百貨店と付き合いがあった時期があったが、やはり社員一人ひとりが潰れはしないだろう。。。このまま定年までいれば退職金でなんとかなるだろう。。
と高を括っている社員が多く見受けられた。
さらにさらに、話を戻すと百貨店の商品構成は洋服なのだ。
その洋服が売れなければ、やっていけるわけがない。ユーザーも足を運ぶわけ無い。
その状況でストライキをしたとて、今までいる高を括っていた社員を雇用したところで、伸びしろがあるわけではない。まったくないのだ。
会社を維持するには売却するしかない。そして、外資として再雇用時に雇用しづらい社員は現状の給料を大きく減額。そこからの判断は個の問題となる。もしそれでも在籍を求めるのであれば、遠くへ無理な転勤させる。そして退社を促し、会社を再生させるのが正解だろ。
今、ストを起こしている百貨店社員は"会社が悪い"と思っているみたいだが、自分自身が会社がこうなったときでも対応が効くポテンシャルさえ身に着けていないからストライキをするのだ。ポテンシャルがあれば、そのまま残ることができる。また他の会社に良い条件で行くことさえできる。
今後、百貨店に関わらず地方のアパレル以外の小売も時代にあったアクションを起こさないと、いつか倒産する。まだ西武百貨店は買い手があったが、大半の中小企業はそのまま倒産だ。
いつそうなっても良いように、時間とお金を使い個々のポテンシャルを他人に負けないように身につけておくべきだ。それに早く気づいた者しか、今後生き残れないだろう。
What's Going On(何が起きている)と感じた時には遅いのだ。